当社工場が2012年4月にNHK-BS1「COOL JAPAN」(クールジャパン)で紹介されました。日本代表工場として、最新の設備と、技術力のバランスが高い評価を頂きました。
「COOL JAPAN」(クールジャパン)とは、私たちが当り前と思っていた日本の文化が、外国では格好いいモノとして受け入れられている現状から、クールな日本の文化を発掘して、その魅力と秘密を探ろうという番組です(NHKのホームページより)
COOL POINT 1
車体の歪みをミリ単位で修正!
事故を起こしたときの衝撃で、車体のフレーム(例えるなら骨格)が歪んでしまう場合が多々あります。フレーム修正機(CAR-O-LINER製)で車体を固定して、元のフレームの形状に戻すことが必要です。車体は高度に設計されているため、最終調整はミリ単位になります。車体は測定ポイントが複雑で、修正には高い技術力が必要とされます。この作業を完全に行わないと、ドアが閉まらない、隙間(クリアランス)が均一にならない等の症状が出ます。基本中の基本の作業を緻密に行います。
COOL POINT 2
スゴ腕の板金技術!
板金はやはり「叩く」、「引っ張る」です。凹んだ部分を板金によりギリギリまで、元の状態に回復させることが重要です。自由自在に鋼板を操るには約10年の修行期間が必要です。最近は、この板金工程を簡素化して低価格を謳う業者もいるようです。修復直後は分かりませんが、時間の経過につれて修復箇所が盛り上がってきたり、最悪は塗装が縮み、パリパリと剥がれてくる恐れがあります。また、最近の車はデザインが凝っており、軽量化も同時に達成すべく、鋼板を折り曲げることで、強度とデザイン性を両立しています。板金もデザイン復元は当然のこと、強度も計算して作業します。
COOL POINT 3
オーダーメイドでボディー色を再現する塗装技術!
塗装もまた高い技術力が必要とされる分野です。通常、カラーナンバーで色を特定するのですが、驚くことに、あるひとつのカラーナンバーでも複数色存在します。例えばT社の車種Cの黒でも、複数の黒が存在するのです。更に、新車時点から自然劣化が始まるため、無限のパターンがあります。また、塗装をした直後からも劣化が始まるため、これも計算に入れて塗装する必要があります。そのため、1台ずつオーダーメイドで塗料調合をします。まずは、対象車のボディー色を測定し、その測定値を元に、色を作っていきます。色を作るのには調合機を使用します。当社の調合機は、某大手塗料メーカーとオンラインでつながっており、最新のデータが揃っております。でも、色の見え方は感性の部分が強いので、機械だけでなく、最後はスペシャリストが一滴単位で微調整をします。塗装ブースは最新のAUSENを2基所有しており、自動車メーカーと同じチリひとつない環境で、焼付け塗装します。「新車に戻ったね!」というお声を良く頂戴致します。
番組からの評価
「COOL JAPAN」(クールジャパン)では、「整理整頓された、清潔感のある工場」とのお言葉を頂き、日頃の仕事に対する基本姿勢(5S運動)が評価されました。
私どもは、技術力は勿論のこと、人間力も磨いていきます。